こんにちは、H.R.です
今回は僕が一年間宅浪して京都大学に合格した経験を元に、どのようにすれば宅浪というつらい一年間を乗り越え、精神崩壊せずに勉強をし続け、最終的に志望校に合格できるかを解説していきます。
こんな方におすすめ
- 宅浪をしようと決意したものの自分がやっていけるか分からない
- 周りはみんな予備校に行っているから不安だ
- 精神崩壊したくない
宅浪とは何か
宅浪とはその名前から読み取れるように自宅で浪人することを指します。大学受験に一度失敗して再度挑戦しようとするときに選択肢は二つあって、予備校に行くか、それとも家で勉強するかの二択を迫られますが、家で勉強するを選んだ人は宅浪と呼ばれます。
宅浪は予備校生と違い、自分は予備校に在籍している、といった自分の身分を示す身分証明書を持ちません。予備校生は予備校生カード(実際はどのように呼ばれているかは予備校による)を携帯しているのでカラオケやボーリングに行ったとき、学生割引が適用されます。
しかし宅浪生は社会的にはフリーター、もしくはニートという身分で生活することになります。つまりカラオケやボーリングなど友達と遊びに行くことになった場合、自分だけが大人料金...ということがよくあります。
僕も宅浪していた時、カラオケに友達と行ったことがありますが、「学生証の提示をお願いします」と言われて「あ、そういえばオレはニートだったんだ...」と気づき、少し悲しくなった覚えがあります。友達は大学の学生証を出して学生割引を受けていましたが、僕は大人料金で払いました。今となっては良い思い出です。
宅浪でつらいこと
宅浪でつらいことの一つ目は孤独だということです。
インターネットで検索すると予測変換に「宅浪 精神崩壊」などと出てくるほどです。もしあなたが自分の部屋でこれから宅浪すると決めているのであれば、孤独を感じることは不可避です。一人暮らしをしていたりすると余計にそう感じてしまいます。
コロナで大学生は大学がすべてオンライン授業になり、一人暮らしの学生はみんな引きこもるように生活する羽目になりましたが、僕の大学の友達でコロナ禍で一人暮らしをしていた友達は寂しいと行っていました。ちなみに宅浪はこれよりも孤独です。
朝起きてご飯を食べて勉強してお昼ご飯を食べて、勉強して夜ご飯を食べてお風呂に入って就寝。
この一見ごく当たり前だと思われる生活サイクルの中で口を開いてしゃべること、他人と会話することはほとんどありません。
だから宅浪は孤独だと言われるのです。
宅浪でつらいことの二つ目は無機質で全く面白くない不毛な一日が繰り返されることです。
上記で述べたように、宅浪の一日の生活リズムは以下のようになります。
朝起きてご飯を食べて勉強してお昼ご飯を食べて、勉強して夜ご飯を食べて勉強してお風呂に入って就寝。
これが一年間365日続きます。とても退屈です。まるで毎日同じ日をループしているような錯覚に陥ります。
毎日毎日同じ事の繰り返し、自分の成績が伸びているか分からない不安、ほとんど人と話すことがない...とイライラと焦燥感が募り、ついには爆発する恐れがあります。
ちなみに僕は爆発することはありませんでした。家族と一緒に住んでいたので、少なくとも人と話す機会はありました。
個人的に孤独を感じることよりも退屈な毎日が繰り返されることの方がつらかったです。
どのようにして一年間生き延びるか
宅浪でつらいと感じる原因は一人でいると寂しく感じる孤独感と毎日退屈な不毛感にあります。
これらの原因は
ポイント
リビングで勉強する+毎日に刺激を与える
ことで解決します。
一人でいると寂しく感じる本当の原因は自分の部屋で勉強し続けているから、家族と話さないからということにあります。
自分の部屋で勉強していると、家族の誰とも顔を会わせないですし、誰とも話さなくなります。その結果自分の世界に没頭することができるものの、「自分は一人なんだ」という事実を強く感じやすくなってしまいます。
そのため、まずは勉強する場所を変えましょう。僕はリビングで勉強していたので、リビングで勉強することをおすすめします。
リビングで勉強していると自然と家族みんなが集まります。そこで「勉強はかどってる?」とか「ご飯何食べたい?」といった会話が勝手に生まれます。そうすると人と会話する機会が増え、孤独感がなくなっていきます。僕はリビングで勉強していたおかげで仕事から帰ってきた親や学校から帰ってきた兄弟と話す機会を作ることができ、そのおかげで一年間乗り切ることが出来ました。
また、自分の部屋で勉強するよりもリビングで勉強した方が成績は上昇しやすいという研究結果もあります。ぜひ試してみてください。
それでは毎日が退屈で生きるのが嫌になってくるほどの不毛感はどのように解決すれば良いのでしょうか。
それは毎日に刺激を与えることです。
毎日に刺激を与えると言われても、抽象的過ぎるし、具体的に何をしたらいいのか分かりませんよね。
では具体的に僕がどうしたかというと
- 友達と一ヶ月に一回は遊ぼうとする
- ほとんど勉強しない日を作ってみる
- バイトをやってみる
友達と一ヶ月に一回は遊ぼうと計画すると、一ヶ月乗り切ろうとする原動力になります。たまに人と会うことでやる気は続きますし、また一ヶ月後に違う友達と会うことを約束すると、来月も頑張ろうと思いますよね。僕はよく部活の後輩に会いに行っていました。
ほとんど勉強せず、ゲームを今日はする、どこかに出かける、旅行してみるといった日を作ると、気分転換にもなりますし、次の日からの勉強に身が入ります。一日ほとんど勉強せずに暮らしてみると次の日から本当にあの日は勉強しなくても良かったのだろうか、もうあの一日は返ってこないからもっと勉強しないと!といった風に不安をかき立ててくれます。
浪人で宅浪というとかなり時間が出来るので、今のうちになにか自分で今しか出来ないことを探してやってみるのもありかもしれません。
それでは最後にバイトです。
バイトをすると、模試代とかを自分で払ったり、何か自分が欲しかったものが自由に買えるようになります。気分転換にも良いので僕はおすすめです。
僕も実際にバイトをしていましたが、かなり良いです。自分の塞ぎ込んでいた気分がどこかへ飛んでいきます。実際にやってみないと分かりませんが、僕の経験からずっと家にこもって勉強しているよりもちょこっとだけバイトをしていた方が勉強は続けられます。
おわりに
宅浪するかしないかを決めるのは自分自身です。人によって予備校が自分に合っているという人もいれば自分には合わないという人もいます。
大学に受かるための戦略は人それぞれです。自分の成績状況(得意・苦手分野、模試の成績)を見極めて、宅浪するかしないかを決め、かつ何をどれくらい勉強したら自分は成績が伸びそうかを考えながら自分独自の戦略を立てていきましょう。
浪人の一年はつらいかもしれませんが、僕の記事が参考になれば幸いです。
浪人生(特に宅浪生)頑張れ!!