こんにちは、H.R.です
今回はアメリカ留学中けがしたときに学んだアメリカの保険制度についてまとめていこうと思います。
まとめ
アメリカでは自分が契約している保険によって保険が利用可能な病院とそうでない病院に分かれる
アメリカで留学中膝をけがして保険制度にお世話になった話はこちらから
アメリカの保険制度はネットワーク構造で出来ています。このネットワーク構造はある病院ともう一つの病院、他の病院を繋げ合わせてグループを構成し、ネットワークを構築するという形をとっています。つまり、ネットワーク内に所属する病院間では情報の伝達が速やかに行われることを目的としたシステムとなっています。
しかしこのネットワーク構造の欠点として別々のネットワークに所属する病院間では情報の伝達が難しいこと、保険が適用されないということが挙げられます。またけがや病気になった場合、行く病院が保険によって決められているので最寄りの病院ではなく、かなり離れた位置にある病院に行かなければならないということもあります。
例えばあなたがアメリカでけがをしたとしましょう。
あなたは日本の保険会社の海外旅行保険に契約しているのでその保険を使おうと思います。そしてあなたは病院Aに行って保険が適用されることを確認し、治療を受けました。しかし、より高度な治療を受けようと思い近所にある病院Dを受診しようと決意します。しかし、病院Aと病院Dは別々のネットワークに所属しているため、ネットワーク1で利用可能だったあなたの保険はネットワーク2では利用不可となっていました。高度な治療を受けたいあなたは仕方なく隣町にある病院C(病院Aと同じネットワークに所属)に行くことにして、同じネットワークに所属しているため病院Cでも保険を利用することができ、多額の治療費を払わなくてもよくなりました。
また他の例として病院Aで医師からレントゲンもしくはMRIを撮った方がよいという指示書(referral)をもらったとします。そこで近所にある病院Dに行き、レントゲンもしくはMRIを撮ろうと考えますが、もらった指示書はネットワーク1内で利用可能であり、ネットワーク2では利用不可となってしまうこともあり、病院DではレントゲンもしくはMRIを撮ることができない場合があります。
このように異なるネットワークに所属する病院同士ではうまくいかないので、注意が必要です。
僕がアメリカで膝をけがしたときこのネットワークのおかげで自分の保険が利用可能な病院を探すのに一苦労しました。苦労した話はこちらから
自分の海外旅行保険が利用可能でない病院でも実費でまず立て替えて後々保険会社に請求すれば大丈夫ですが、もしも病院代が自分の払える範囲以上の額(MRIなど)であれば立て替えられないので、MRIなど高度な治療を受ける際はきちんと自分の保険が利用可能か確認しておきましょう。
引用先:https://www.newchoicehealth.com/mri/cost
この記事によると$375~$2850以上(日本円にして四万円~30万円以上)がMRIの相場だそうです。
アメリカでMRIを撮ると数十万円することがあるので注意しましょう。
さて、留学生は国内大学のほとんどが加入している東京海上日動の海外旅行保険(学研災付帯海外留学保険「付帯海学」)の加入を義務づけられているので、保険に関しては問題はありません。付帯海学についてはこちらから
では、現地で働いている人達はどのような保険を契約しているのでしょうか。
労働者は大方勤務先会社からの保険があるのでけがをした場合、その保険が利用可能なネットワーク内の病院に行けば、保険が適用され治療費全額を払わなくてもよくなります。(それでも日本の治療費より高額であることが多く、そのため大多数の人は病院に行きたがりません。)
労働者が仕事を失った場合、勤務先会社からの保険も失います。そのため保険が無い状態で治療費を払わなければなりませんが、そのような場合に備えて民間会社の保険を購入することができます。しかし、民間会社の保険は会社の保険と比べ割高なので敬遠されています。
この話はアメリカで育ってアメリカで働いている叔父から聞いたものなので信憑性は抜群にあります。
アメリカや外国ではけがをしないようにしましょう。
気をつけて!